クラブの振動数フロー
ゴルフクラブの振動数とは、ゴルフクラブのシャフトの硬さを示す数値です。
1分間にクラブが何回振動するかを測定したものが振動数です。硬いシャフトが装着されたクラブは、速い速度で振動するため、振動数の数値は大きくなります。軟らかいシャフトが装着されたクラブは、ゆっくりと振動するため、振動数の数値は小さくなります。
シャフトの硬さを示すものとして、(L/A/R/SR/S/X)いわゆるフレックスです。驚いたことにフレックスは業界で統一した基準がないのです。フレックスは、各メーカーの基準が曖昧なので、シャフトの硬さを示す絶対的な基準にはなり得ません。ですから振動数計が必要なのです。
不適正な振動数フローのクラブセットの弊害は、スイングテンポに決定的な悪影響をおよぼすことです。
プレイヤーは、シャフトの「しなり」と「しなり戻り」のテンポを敏感に感知しながら、スイングを行ってしまいます。素早くしなり戻るクラブを振ったときには、素早いテンポになり、ゆっくりしなり戻るクラブを振ったときには、ゆっくりとしたテンポのスイングになってしまいます。
振動数がクラブごとに不規則に変化していると何が起きるでしょうか?異なるクラブを振る度に、不規則な振動数を持つクラブは不規則に異なるスイングテンポをプレイヤーに強いるのです。結果的にミスショットを量産してしまうのです。
練習場では上手く打てるのに、コースでは上手く打てないという理由の一つは、実はこれです。練習場では、同じクラブを連続して打てるので、2~3球打てば、人間の優れた運動能力により、そのクラブのテンポに身体が順応できてしまいます。ですから、練習場ではナイスショットが出るのです。
残念なことに、人間の運動能力は、1回の素振りだけでそのクラブのテンポに順応できるほど高くはないのです。練習場でクラブを持ち替えるとミスショットが続くという方や、練習場では上手く打てるのにコースでは上手く打てないという方は、クラブセットの振動数がバラバラな可能性が高いです。
適正な振動数フローと適正な重量フローが整っていると、自分のテンポでスイングすることが可能で確実にナイスショットの確立が増えます。
重量フローと振動数フローどちらも測定して下さい
グラフで分かり易くご説明致します